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日の出は6時8分 寒いが外には日の出を待つ人が大勢いた。 朝食は6時15分から。 日の出の後ものんびりと写真と撮っていた稲荷屋は M氏に呼び戻されて、朝食。 朝食を済ませ、荷物の準備ができると7時出発 朝日を浴びる槍ヶ岳 燕山荘の脇を抜けて 表銀座縦走コースを進む。 これから進む尾根が続いている。 とりあえずの目標は大天井岳 大天井岳は槍ヶ岳と常念岳の分かれ道 表銀座縦走コース 燕岳から離れるに従い、背後に立山が見え始めた。 地図を見ないで立山が見えたというM氏は本当に山が好きだなぁと感心 立山 まだ日の当たっていない部分は霜に覆われている。 霜 正面に見える槍ヶ岳。 槍ヶ岳 M氏の説明だと針ノ木岳だったかな? 立ちふさがるような大きな岩 蛙岩付近 岩の間を抜ける 蛙岩付近 蛙岩(げえろいわ)、岩の中を通るのは冬道らしく 今回は左に巻いて進む。 蛙岩 7時半、大下りの頭到着 そのまま進む 大下りの頭 インターネットの山行などには 為右衛門吊岩(ためえもんつりいわ)はよく分からなかったと 書いてあるものがおおかったが 稲荷屋も良く分からないままに通りすぎてしまった。 だいたいなぜ吊岩なのか? 帰宅後インターネットで調べなおすと 「昔、太った猟師の為右衛門を釣り上げた場所」らしい。 太った猟師と言うのも凄いけど そんな猟師を釣り上げるのもなかなか・・・ よく分からないいわれだなぁ これかな?(多分違う) 前を歩いていたM氏が、稲荷屋に向けて何かを放り投げる 何?と思うと、透明な円柱 結構大きなつららができていた。 つらら クサリ場の切通岩 ガイドブックなどでクサリ場があることは知っていたので 気持ちの整理ができていたせいか それほどのこともなく無事通過。 切通岩 燕岳から槍ヶ岳の縦走路(喜作新道)を開拓した小林喜作のレリーフ 猟師でありガイドということだが。 このあたりの猟師は何を獲っていたのだろう? 小林喜作のレリーフ 8時50分 切通岩から大天井岳のについたところにある分岐に到着 M氏は前を歩く人たちを観察していたが 槍ヶ岳方向にすすむ人はいなかった。 やはり、槍への縦走はもう難しいのだろう。 (途中の山小屋は既に閉鎖されている。) ここでM氏も槍ヶ岳に行くことはあきらめた様子。 常念岳・槍ヶ岳の分岐 これまで歩いてきた稜線を振り返る。 槍ヶ岳には行かないことにしたが、とりあえず槍ヶ岳方面に進み 牛首山に寄ってから常念岳に向かう。 槍ヶ岳。手前は牛首山 雪の上には、何か小動物の足跡が 足跡 大天井岳をまわりこむ。 クサリがあったり、ちょっと厳しい道 M氏は、クサリよりも岩の方が安定していると クサリは使わない。 けど・・・ 体が岩から離れる方向に倒れそうになったときは クサリしか頼るものがない。 稲荷屋はとにかくクサリを掴んで進む。 「滑落注意」の標識 M氏は「写真に撮るんでしょう」というので とりあえず撮る。 本当に大変なところは写真を撮る余裕もない。 (写真を撮るよりも安全の確保) 大天井ヒュッテ(今期は終了)が見えてきた この大天井ヒュッテに向かうのだが、真下に見える。 どうやったらたどり着くのだろう 大天井ヒュッテと牛首山 9時40分 今期は営業を終了した大天井ヒュッテに着く 大天井ヒュッテと大天井岳 大天井ヒュッテから更に進むと槍ヶ岳へ (今回は行かない) 槍ヶ岳への道 冬季小屋は、入り口と書いてある窓のような部分を 引き上げることで入れる 冬季小屋 何の足跡だろう? 足跡 大天井岳の隣にある牛首山 山頂よりも手前にピークがあり 地図にも牛首展望台と記されている。 大天井ヒュッテから登る道があるはずなのだが・・・ 最初の1-2mの部分が崩れている。 いけるのかなぁ? 閉鎖された大天井ヒュッテの玄関に荷物を置いてチャレンジ ずるずると滑り落ちながら登ると怪しげなはしご、その次は急坂 ハイ松を掴みながら登る。 これは戻るときも大変そうとあきらめ 先行するM氏に「あきらめて戻る」と声を掛ける。 「この先は普通だよ」とM氏 確かにこの先は進みやすそう。もう少し登ることにする。 M氏がどんどん先行し、ピークの岩場を登っているのが見える。 この牛首展望台は、360度の展望で槍ヶ岳が綺麗に見えるらしい。 それは魅力ではあるが・・・ 行って戻るところで、無理に通過しなくても最終目的地には着ける。 槍なら他からでも見える。 といろいろ(ネガティブに)考え、独り戻ることにする。 先行したM氏に身振りで戻ることを伝え下山。 ゆっくり降りると心配するほどのこともなく降りることができた。 しばらく後、M氏が降りてきて 「とても景色が綺麗で、槍もとく見えた。来ればよかったのに」 確かにこんな天気もいい日にもったいなかったのだが この後常念小屋までの3時間以上の行程も残っており無理はできない。 牛首山中腹から高瀬ダム 牛首山中腹から高瀬ダム 10時半、ちょっと早いが、大天井ヒュッテ前で昼食 燕山荘で作ってもらったお弁当は 山小屋でのお弁当とは思えない豪華なものだった。 燕山荘のお弁当 大天井ヒュッテを出発し、再び大天井を廻りこんで頂上を目指す。 牛首山を見ると、稲荷屋も7-8割の部分まで登っていた。 もう少しがんばったほうが良かったかなとちょっと後悔 牛首山と槍ヶ岳 槍ヶ岳 大天井岳の山腹を進んでいると槍ヶ岳が綺麗に見える。 M氏もしばしば立ち止まり見とれている。 が・・・その道はガレ場の斜面 しっかりしているとは分かっているものの あまり立ち止まりたくない足元 ここで立ち止まるのはちょっとストレスになることを M氏に伝え先へと進む。 槍ヶ岳 11時半大天荘到着 ここも今期は営業終了 大天荘 営業を終了した大天荘と冬季小屋 大天荘から東大天井岳 歩いてきた稜線を振り返る。 右上に小さく見える赤茶色の屋根が今朝出発した燕山荘 よく歩いたなと思う反面、今日の行程のまだ半分 燕岳 大天荘前に荷物を置いて、身軽になって大天井岳山頂へ 大きな石がごろごろしているが、角は取れて丸い石ばかり ここだけ見るとかわらを歩いているような感じ。 空荷のせいか、とても楽に登れる。 大天井岳へ 11時50分大天井岳山頂着 大天井岳山頂 槍ヶ岳を眺めるM氏(やらせ) 大天井岳山頂 大天井岳山頂 槍ヶ岳 槍ヶ岳 槍ヶ岳、手前は牛首山 燕岳方面 12時10分常念小屋に向けて出発 常念岳が大きく見える。 東天井岳と常念岳 東天井岳への途中、石組みに出会う。 特に説明文はなかったが、後で調べると旧二ノ俣小屋跡らしい。 旧二ノ俣小屋跡 東天井岳 横通岳と常念岳 槍ヶ岳 稜線の向こう、遠くに燕山荘が小さく見える。 横通岳を通り過ぎ常念小屋が見えた。 常念岳と常念小屋 これまた足元に見え、急坂が予想される。 常念小屋 常念小屋は森林限界よりも下にあるので 常念小屋への道は、久々に木々の間を抜けることになる。 木々の間の道は、雨水の通り道になり、深くえぐれていた。 木の根が浮き上がりちょっと歩きにくかった。 14時半常念小屋着。 常念小屋の屋根の向こうに槍ヶ岳が見える。 常念小屋 常念小屋前から横通岳を振り返る。 横通岳 常念小屋にチェックイン。 「お弁当はパンになりますがいですか?」といわれて ちょっと疑問を感じたが、一泊二食の他にお弁当をお願いする。 いつでも用意するので言ってくださいといわれるが、 1時間程度後に、 「稲荷屋さんですよね、お弁当の準備ができたので渡してもいいですか」 といわれ受け取る。 さて、どんなお弁当かなと開いてみると・・・ 燕山荘でちょっと期待していただけにちょっと残念 みそぱんって・・・ 常念小屋のお弁当 部屋に入ると、既に先客がいた。 最大12人入る部屋に3人なのだがスペースはあまり余裕はない (最大12人は、6組の布団を部屋中に敷きつめ布団1枚に2人を詰め込んだ場合) 使わない布団も邪魔なので、一人2組の布団を敷くことにする。 相部屋になった男性も、昨日燕山荘に泊まったそうで 稲荷屋とほぼ同じコースで来たらしい。 夕食までの間、 浩宮様が休憩されたという展望ティールームでゆっくり休憩 ドリップコーヒーを注文し、穂高から槍ヶ岳までの景色を眺める。 夕食時刻に近くなると食堂で酒盛りをしていたグループが 追い出されてティールームに移動してきた。 賑やか賑やか・・・ 登山ガイドがついたグループ登山らしい。 酔っ払いは声が大きく聞くともなしに聞いていると 6000mの山なら市民登山で登れるが 8000mとなると、日程的にも金銭的にもつらくなるとか何とか言っている。 そんなものなのかなぁ・・・ 3000mもない山にガイドなしでこれない人に ガイドつきとはいえ6000mに登れるのものなのか??? 酔っ払いの話は良く分からない。(笑) まぁ稲荷屋には関係ない話。 デザート代わり?のゼリー3個の夕食もなかなか豪華だった。 食後も展望ティールームで休憩 明日のコースを考える。 常念岳を越えて蝶ヶ岳から本沢に下るか 常念岳を越えて蝶ヶ岳から上高地に下るか 常念岳を越えて前常念岳を通って本沢に下るか いろいろ考える。 本沢に下るコースは、M氏は既に経験済み。 できれば他のコースがいいのだろうが 車を停めている穂高に一番近い。 一旦は、常念岳・蝶ヶ岳から本沢に降りるコースにしようと決めるが 地図ではタクシー利用可能な本沢からの林道が通行止めで 林道歩き10km(3時間)と聞き考え直す。 ちょっと長いが蝶ヶ岳から長塀山を通って上高地に下りることにする。 さて就寝。 寝返りを打って壊さないようにと眼鏡を外して、眼鏡をたたもうとした時 ペキッ 眼鏡が折れてしまった。 予備の眼鏡は東京に置いてきてしまった。 こんなところで眼鏡が壊れるなんて・・・ 夜はいいけど明日が怖いなぁ とりあえず寝る。 |