LOGO


日 時2006年10月14日 10:00-16:30
目的地身延山(1,153m)山梨百名山
同行者なし
メ モ四月の七面山の続き


JR身延駅からバスで総門へ
久遠寺から追分、感井坊を経て山頂、奥の院思親閣、時間の関係でロープウェイで下山


歩いた道のり(GPSのデータから)





高度データ(GPSのデータから:総門(元町)からバス停(仲町)まで)


翌週は金曜に大阪出張で、ついでに土日は広島に帰ろうとしているため
来週は山に行ってみることはできない。
なので今週はでかけたのだがが、M氏は土曜帰国のため不在。
一人で行ける所を考える。(というかM氏が行かないところ)

丹沢の大山か身延山
大山はM氏は四月に登っているし
身延山は、七面山の経験から行きたくないだろう・・・

前日になり身延山に行こうと決め、特急「あずさ」と「ふじかわ」を予約
天気予報は、曇時々晴とあまり良くなさそう
身延山から富士山を見てみたいのだが無理かなぁ


新宿 6時30分発の特急「あずさ71号」で甲府へ


あずさ71号


あずさの車内で朝食
特急でたべるならやはり駅弁かなと、新宿の駅のホームで釜飯弁当を買う。
ただ、このキオスクの店員さん手際は悪い・・・
発車10分前から店の前は列ができる。
乗るまでに買えるのだろうかとちょっと心配。
おむすびなどばらで10個程度買おうとするおばさんの番になった。
店員はバーコードリーダで会計しているのに
途中でおかしくなったのか時間を掛けてやりなおしている
ホームにあるキオスクなんだから発車まで時間がないこと分かるだろうに・・・
ようやく金額合計が出たところで、おむすび1個がを袋に入れ忘れている。
客のおばさんが、店員に差し出すと、再度バーコードを読み取り合計金額UP!
信じられない状況・・・

稲荷屋は、880円の弁当と120円のお茶なので
1000円用意して待っていたのだが
店員「1120円です」
えっ・・・と思うが、とりえあえずお金を払う。
あとから考えてもどうもおかしい。
弁当の価格表示間違いだったのか、お茶を2回カウントしたのか?
朝からちょっと気分の悪い思いをした。


釜飯弁当


朝、貨物列車の車両故障があったそうで、
新宿を出たあと、停車予定のない三鷹駅でしばらく停車。
列車の運行は多少の遅れがあたものの、それほど大きくは遅れず
結果的には、甲府でも5分程度の遅れだった。

朝一番のあずさは結構空いていた。
指定席にしなくてもよかったかな。
車内を見回すと、あずさ71号の通路は一段下がっている。
(座席部分があげてある???)
なんだか変なの・・・



通路


甲府に近づくと、線路の両側には葡萄畑が目立ちはじめた。



葡萄畑


甲府駅のホームから見える甲府城 稲荷櫓
2004年の復元らしい。



甲府城 稲荷櫓


甲府駅では乗り換えの特急「ワイドビューふじかわ」まで時間がある。
ホームをうろうろしていると「かふふ来の鐘」等のモニュメントがあった。


かふふ駅煉瓦ひろば


ワイドビューふじかわに乗り換え。


特急「ワイドビューふじかわ」


9時30分 JR身延駅着
9時40分のバスを待ち、9時50分総門で下車
総門で降りる人は稲荷屋だけだったが、
折角なのでここから三門まで歩く。


久遠寺 総門


途中の身延山バス停で、帰りのバス(新宿西口行 16時30分発)を予約。
そして、10時15分三門着


久遠寺 三門


三門の先に参道が見える。


久遠寺 三門


菩提梯へ続く参道


三門から奥へは進まず、左手の御廟所へ向かう。


日蓮聖人御廟所


廟墓


御廟所から隣の草庵跡へ。
寺内の散策も良いのだが
身延山への登山入り口が見当たらない・・・
10時40分ちょっとあせる。


御草庵跡


10時50分。ようやく道がわかった。


七面山への道標


とりあえずは、高座石を目指す。


洗心洞


「熊に注意」って・・・


立て札


11時 舗装された道を進むと妙石坊が見えてくる。
橋を渡り参拝。
日蓮聖人が石上で法華経を講じた所から、
ここを初転法輪の地とするらしい。

ここで、昨日購入したばかりのベアーベルを装着。
ほんとに熊が出るのかなぁ・・・
お寺では犬が飼われていて、よくほえられた。
気弱に聞くと、熊が出るから行くなといっているようにも聞こえる。
どうしよう・・・
まぁいける所まで行ってみよう。

橋を戻り、舗装された道に戻る。
結果的にはこれが間違い。
参詣道はこの妙石坊を抜けるのが正解だった。
今回は登山用の山と高原地図がなく(対応がない)
国土交通省の地図が頼りだが、細かな点が分からない。
行きつ戻りつしながらなんとか進む。


妙石坊


妙石坊


妙石坊


高座石 妙石坊


11時20分 道を進むと、小さな鳥居
通りすぎようとしたが見ると「願満稲荷」
進みたい道はこちらなのか・・・
道はコンクリートで固められているがその上には
落ち葉と、落石で覆われている。
大丈夫かな・・・
とりえあえず、この道を進むことにする。
が・・・しばらくすると先ほど歩いていた道と再び合流。
先ほどの道は、部分的に残っただけの旧道だったのか?
とりあえずは安心して進む。


鳥居


参道には、七面山のように町石と椅子があった。


町石


参道はとても傾斜がきつい。
苦しみながら登っていると
後ろからエンジン音が・・・
郵便配達のバイクだった。
カブってこんな坂も登れるのかと思っていると
稲荷屋を追い抜く直前エンスト
何とかエンジンを再起動して追い抜いて行った。


坂道


11時40分 願満神社到着


願満神社


「ご苦労さまです。」とお寺のお上人より声を掛けられる。
道の確認と、熊について尋ねる。
お上人からは
「熊が出るのは早朝か夜、それにベルがあれば大丈夫」
といわれる。
ちょっと安心。
お昼におむすびを1個食べ、ちょっと休憩の後出発
のはずだったが、この先の道が見つからない。
鳥居まで戻ったり、境内に戻ったり探すが見つからない。
お寺は誰もおらず、誰にも聞けない。
ふと見ると、境内を囲っている網の柵の一部がドアになっている。
ドアは、針金で留めてある。
その先は道のよう、ちょっと進んでみることにする。


願満神社


すぐ先には
「この先木橋損傷のため通行止」
の立て札。
通行止って・・・
半分くらいは登ってきているのに
このまま進んでみたい気もするが
道は杉の葉で覆われ、また倒木もある
今回は独りだし、無理はできないなとあきらめる。

では、どうしよう。
高座石からもう一本別ルートがあるはず。
それを目指すか?
今から降りて間に合うかなぁ
バスの時間16時30分までに戻らなくてはいけない。
とりあえず急いで降りる。
とはいえ、あせって足を痛めてもいけない。

12時30分 新たなルートへの分岐点に戻る。
2時間で登れれば、何とか16時30分のバスにまにあうかもしれない。
(最悪、ロープウェイで下山の選択肢もある。)


通行止


稲荷屋の持っていた地図には車道しか記載がなかったのだが
実際の参道は車道から外れて近道があった。


裏参道


今度のルートは道標がはっきりしていた。


道標


道標


道標


12時50分 参道途中の松樹庵



松樹庵


松樹庵から三門を見下ろす


松樹庵から久遠寺本堂を見下ろす





道標





清水


間伐中のようで、
エンジンカッターの音が響き、木が倒れるのが見えた。



杉林





清水


大きな杉が並ぶ千本杉

この後、下山中の人、一人とすれ違ったが
他に登山する人とは出会うことはなかった。


千本杉


13時55分 道が分かれている。
願満堂への道はチェーンが掛けられていた。


分岐

傍の道標を見ると、廃道と書いてある。
この道は最初に登ろうとしていた道ではないか・・・
通行止めと書いてあったが、廃道とは、
無理しなくて良かった。


道標


14時 感井坊に到着 ここから奥の院へ向かう道と七面山に向かう道に分かれる。

それにしても、ここまで来るものなかなか疲れる。
高齢の日蓮聖人は、まだ道もなく、登山用品もない状態で
良くここまで登ってこられたと思う。


道標


感井坊


感井坊 休憩所


道標


道標





一級基準点


14時40分身延山山頂 奥の院着

今来た道を振り返ると熊に注意の看板
5月に熊が目撃されているらしい。








指導標





思親閣








思親閣と日蓮聖人像


東側展望台からは富士山が見えるはずなのだが雲で見えない。
(中央の雲の塊の向こうにあるはずなのだが・・・)


東側展望台から





展望歩道入り口


北側展望台からは七面山が見える。
なんとなく山の形は分かるが、ナナイタガレも敬慎院は見えない。


北側展望台から




北側展望台から


時刻は15時、今から下山していては
16時30分のバスには間に合わないかもしれない。
あきらめて、15時20分のロープウェイで下山。
ロープウェイの窓からは赤い屋根の大光坊(三光堂)が見える
大光坊は下山しようとしていたルートの中間地点でもある。
やはり無理だったなと思う。


ロープウェイから 大光坊(三光堂)


ロープウェイには添乗の女性が説明してくれる。
「富士山の先だけが見えていますね。」
えっどこどこ???
よく見ると雲の切れ目から富士山の頭が少しだけ見える。
曇っていたのが残念だった。


ロープウェイから 富士山


身延の町が見える。


ロープウェイから





ロープウェイ





ロープウェイから 本堂


本堂地階の宝物館を見学し帰路に着く。


身延山久遠寺 本堂


身延山久遠寺 祖師堂


身延山久遠寺 御真骨堂


身延山久遠寺 拝殿


身延山久遠寺 納牌堂仏殿


身延山久遠寺 納牌堂仏殿


急角度の菩提梯
登るのも大変だが、降りるのも大変。
手すりなし降りるのは危険


菩提梯





菩提梯





三門から菩提梯への参道


お腹の足しに身延焼まんじゅう、あと、
缶ビールと缶チューハイ、おつまみを買ってバスを待つ。
バスは16時30分時刻通りに到着し出発。
新宿までの予約は12人。
身延山で乗り込んだのは3人だけ
残りはこの後のバス停から乗るのだろう。
座席は指定されていて、前にまとめられていた。
大型バスで12人しかいないのに、隣り合わせて座れとは・・・

バスが出発し、身延焼まんじゅうを食べようと・・・するが・・・
脱酸素のパックが厳重で、切り口もなく開かない・・・
いろいろ試すが、中の饅頭は崩れていくが開かない・・・
そうこうするうちになんとか開けることができた。
握りこぶしよりも大きい饅頭はほとんどあんこで「あまーぃ」
ちょっと辛くなるほどだった。

その後は、つまみに買ったチーズ入りカマボコを食べながら缶ビールを飲む。
バスの揺れが大きいので、缶は台に載せず足の間に挟んでいたのだが
トレッキング用のタイツをはいているのがまずかったのか
飲みかけのビールがストンと落ちてしまう。
飲みかけだったので当然床にビールが・・・
3時間乗るバスでビールのにおいが充満するのも困るので
ティッシュで床を拭く。
それほどこぼれていなかったようでよかった。

その後いくつかのバス停で人が乗り込んで来る。
予約していない人もいる様子。

稲荷屋の隣の席の人は慣れているのか運転手の指示を無視して
空いている席へ
おかげで、稲荷屋ゆったりと座ることができた。

17時バスの背後に夕日でオレンジに光る富士山が見えた。
もっと早く晴れてくれれば・・・

バスは釈迦堂パーキングエリアで休憩。
お弁当を買い込んだ人がいたのか、車内は何かのにおいで充満。
(稲荷屋のこぼしたビール臭ではない)
ちょっとつらいなぁ・・・

そんなこんなしているうちにバスは19時50分新宿に到着
電車に乗り換え無事帰宅。

身延山バス停