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日 時2006年10月08日 10:00-16:30
目的地乙女峠 金時山 火打石岳 明神ヶ岳 明星ヶ岳
同行者なし
メ モ四月の続き


JR御殿場駅からバスで乙女峠へ
乙女峠から金時山、火打石山、明神ヶ岳、明星ヶ岳を縦走


歩いた道のり(GPSのデータから:青色はバス)





高度データ(GPSのデータから:乙女峠から宮ノ下駅まで)


10月の3連休、ところがM氏は8日から中国出張のため7日しか休めない。
とはいえ7日からは雨が上がるとの予報でもあり、何処かに行こうとM氏と計画。

天狗岳に行きたいと言うM氏だが、日帰りで行けるのか???
M氏曰く、「稲荷屋は翌日休みだから何処か山小屋でも泊まってゆっくり帰ればいい、自分は帰るけど」
そうは言われても・・・

6日金曜日の夜は、山に備えて飲みに行くこともなく、おとなしく帰ることになった。
稲荷屋も帰宅後、ザックに荷物を詰めるなどに用意。
で、7日朝。M氏が6時ごろ「どうします?」
M氏が「どうします」というとき、やめようとしていることが多い。
やはり出張前日、準備などでそれどころではなかったのかもしれない。

7日は、東京国立博物館などに行って過ごしたものの、とてもよい天気。
そしてザックの用意はできている。
8日一人で出かけても大丈夫そうなところはないかなぁと思案。

一つは立山。
昨年のこの時期に行ったこともあるし、雄山に登るだけなら一人でも何とかなりそう。
もう一つは、金時山
春にM氏と登っているし、きっと富士山が綺麗だろう。

8日の朝まで悩むが、立山は天候雨、視界不良との情報
となると金時山。
立山ほど遠くないしと、ちょっと気が抜ける。

気が抜けたためか、出発は7時をすぎてしまう。
急行で小田原方面へ。

四月と同じように小田原からバスで箱根にと思っていたが
バスの乗り継ぎがどうなのかなぁ・・・悩む

選択肢は
・小田原まで行ってバス
・箱根湯本まで行ってバス(乗っていた電車は急行箱根湯本行き)
・新松田でJRに乗り換え御殿場駅からバス
の3つ。
地図「山と高原地図(29)箱根」を見ながら更に悩む。
と思っているうちに新松田着

なるようになれと、新松田で小田急からJR御殿場線に乗り換える。


富士登山で何回か来たことのある御殿場駅。
御殿場駅からも富士山が綺麗に見える。
いつもとは反対の出口に出て、バスを探す。
ちょうどの良いタイミングでバス到着。
観光バスのような綺麗なバスで、乗車時に行き先を告げ料金を支払う。
バスは、稲荷屋のように登山目的の人と、箱根観光の人で一杯になった。



バス


「乙女峠」でバスを降りる。
乙女峠のバス停は730m、バスで結構高度を稼いだ。



乙女峠のふじみ茶屋


タンクに入れて帰る人がいるということは、おいしい水なのだろうか?
写真を撮りたいとちょっと避けてもらって撮影。



ふじみの水


ふじみ茶屋からの富士山


富士山


金太郎の像
熊と相撲?
金太郎は「熊にまたがりお馬の稽古」ではないのかな???



金太郎


乙女峠入り口。さて登山開始。(10:00)



乙女峠





登山道


登っていると、犬の名声が聞こえた。
前回4月に乙女峠を通ったとき、犬がいたことを思い出す。
もうすぐ峠だな。

10:30乙女峠着
登山道は静かに登ることができたのだが
峠にはたくさんの人が休憩していた。

乙女峠は、展望台が2台ある。
一つは富士山が見える台。
もう一つは、富士山が見える台の人を
富士山をバックに写真を撮るための撮影者のための台
写真を撮っている人の間を縫って稲荷屋も富士山の写真を撮影。



乙女峠






































10:55長尾山山頂着
乙女峠から金時山に向かう途中の長尾山(1144m)
眺望もなく看板のみ



長尾山山頂





アザミ


11:30金時山山頂着
いつもながら人が多い。



金時山山頂





リンドウ





金時山山頂


この後向かう明神ヶ岳への道が見える。



明神ヶ岳への道


11:40金時山出発。
子供を含む家族の登山も多く、登山道は渋滞。
金時山に登るだけならどんなゆっくりペースでのいいのだけど
稲荷屋はまだ先が長い。
こんなところでもたもたしていると明るいうちに降りられなくなるのではと不安になる。
(まぁその時は、最後をあきらめて早めに下山するだけなのだが)



明神ヶ岳への道





うぐいす茶屋の屋根が見える


12:05矢倉沢峠着



矢倉沢峠


うぐいす茶屋は閉まっていた。
ここでペットボトルを買おうと思っていたのに・・・
この後、500mmlのペットボトルだけで足りかな?ちょっと不安。
(ゼリー飲料などの水分的なものはるから多分大丈夫だけど)

お昼にコンビニで買ったお結びを食べる。
しかし、今ひとつ食欲でないので1個だけ。
またお腹が空いたら食べることにして、12:15出発



矢倉沢峠うぐいす茶屋


矢倉沢峠で仙石原に降りる道と、明神ヶ岳への道が分かれる。
これで、渋滞から開放される。



矢倉沢峠


明神ヶ岳への道は明るく歩きやすい。



明神ヶ岳への道


振り返ると金時山が大きく見えた。



金時山


金時山と長尾山の間から富士山が少しだけ見える。



富士山





明神ヶ岳への道


(12:34)








明神ヶ岳への道





金時山を振り返る


(12:45)


明神ヶ岳への道(金時山方面)


(12:45)


明神ヶ岳への道(明神ヶ岳方面)


12:50ごろ
矢倉沢峠と明神ヶ岳のほぼ中間の所で休憩していた人から
「すみません、金時山からですか?」と聞かれる。
「はい、そうですよ」と稲荷屋。
「ここはどのあたりでしょう」とハイキングパンフレットの
挿絵のようなイラスト地図を出される。
上が北でもないので見づらくてしょうがない。
この地図ではわからないなぁ・・・
「私の地図を出しましょう」と荷物を降ろし
稲荷屋の地図を、パンフレットの地図を見比べる。
「この道に出たいんですけど・・・」
えええっ・・・その道は全く反対側
現在地は、そのパンフレットの地図の範囲を超えているので
何の役にも立たない。
パンフレットの地図には彼らが通り過ぎたであろう
火打石岳も載っていないので、間違っていることに気が付かない。

「結構降りてきませんでしたか?」と尋ねると
「ええ」との答え
戻るのも大変そうだなぁ・・・

稲荷屋も初めての道なので自分の位置がはっきりできない。
(どの道にいるかは分かっているのだが)

そばを通り過ぎようとした登山者(高齢の女性)に
どのあたりだか尋ねる。
「まだ分岐を過ぎていないから・・・」
「まだ分岐を過ぎていないならそんなに行っていませんね。」と迷っていた人
「いえ、それは金時山から来た人にとってまだだから、相当進んでいますよ。
戻っても大変だから、このまま進んで仙石原に降りたほうがいいでしょう。
途中に閉まっているけど茶屋があるので分かるでしょう」といって別れる。

彼らが行きたい道は南向き、その道に出るのは東向きに進まなくてはならないのだが
実際に進んでいるのは西向き。それすらも分からないんだろうなぁ。
自分も気をつけよう。



しかし、こういうとき男性はだめだなぁ・・・
迷っていたのは男女の2人なのだが
道を聞いてきたのは女性
男性は道に迷ったことを認めたくないのか
道を聞いている時も離れている。
稲荷屋も経験があるが、失敗を認めると
負けちゃった感じがして聞けなんだよなぁ。

その気持ちは分かるけど
、 地図を見ませんかと声を掛けた時ちゃんと見ないと
また後で大変なことになってしまうよ。


カメラで他人に撮ってもらうときも同じ
撮って下さい頼めるのは女性
男性は他人に何かを聞いたり物を頼むのが苦手
まぁ聞かれる立場としても、男性よりも女性のほうが
頼まれやすいというのもあるからいいのかな。



(13:10)


13:10 火打石岳山頂到着
火打石岳の看板以外何もない・・・
ちょっと休憩し、出発



火打石岳<


正面に見えるのが次の目的地明神ヶ岳



明神ヶ岳


正面の山の上には無線の反射板が設置されている。



明神ヶ岳


無線の反射板の下を右に抜け、更に右に進んだ先が山頂。
まだまだ遠い。



明神ヶ岳

















ワレモコウ





ススキ





リンドウ





金時山と富士山(13:47)


14:00 明神ヶ岳山頂着



明神ヶ岳山頂





明神ヶ岳山頂


明神ヶ岳からは富士山がとても綺麗に見える。
均整のとれた富士山の前には特徴のある金時山の姿。



金時山と富士山





明神ヶ岳山頂


登山道のアザミと違い、山頂では花の大きなフジアザミが咲いていた。



フジアザミ





フジアザミ





明神ヶ岳山頂と金時山、富士山





ススキ


14:40 矢佐芝への分岐、
後で調べてみるとその先にあるのは「二宮金次郎柴刈り路」だった。



矢佐芝への分岐


15:00 宮城野への分岐
ここから下れば1時間で下山できる。
明星ヶ岳を経由すると約1時間の追加になる。
あまり時間がないが、明星ヶ岳を回ってみることにする。



宮城野への分岐





ツリガネニンジン





ススキ


人の声が聞こえてきた。
しばらく進むとアマチュア無線の移動運用
パイルアップなのか、CQを出すまもなくQRZで次の局と交信している。
帰宅後調べてみると「全市全郡コンテスト」だった様子。
無線局を廃局した稲荷屋は「Goodluck in Contest」と気持ちの中でつぶやいて
先に進むことにした。



移動運用


明星ヶ岳山頂は宮城野へ下る道を少し通り過ぎたところにある。









アザミと蝶


15:40 明星ヶ岳山頂着



明星ヶ岳山頂





明星ヶ岳山頂





明星ヶ岳山頂から富士山


宮城野へ下る道を進むと、急に開けたところに出る。
箱根大文字焼の場所だった。
そういわれて良く見ると、空間は大の字をしている。



大文字





大文字


稲荷屋は下山が苦手。
降りるだけなのだからゆっくり降りればいいのだが
なかなか進むことができずイライラしてくる。
また、日が落ちたらと思うと、そんなにはゆっくりしていられない。
ようやく何とか16:30下山
バス停を目指す。



下山


16:45 バス停でバスを待つ。
山を振り返ると大の字が見えた。



大文字


その後バスを待つが・・・
到着したバスは満員。
インターホンで「ごめんねぇ次のバスを待って」と言って通り過ぎるバス。
次のバスかと思っていると、老夫婦に話しかけれれる
「バス乗せてくれないでしょう。われわれも2台乗れなかったので駅まで歩く。」
そうだったのかぁ・・・登山鉄道の駅はどこにあるか尋ねると
この道の先だと言う。
この近くに駅があるのではと聞くと坂の上だと言われる。
まぁ平地に降りてしまえば、歩くことは抵抗はない。
稲荷屋も駅を目指すことにする。
(坂の上の始発駅を目指したほうが良かった。と言うのは後で分かること)

道を進むと渋滞
先ほど載せてもらえなかったバスを徒歩で追い越す。
更に進むとその前のバスに追いつく。
歩いたほうが早いがいつまで歩けばいいのか

ふと見ると目の前のバスを見ると、乗れそう。
バスに乗り整理券を取るとここから渋滞だから
乗っても仕方ないよと下ろされる。

仕方がないので駅を目指す。
17:10駅に到着
駅は閑散としていたが、しばらくするとバスから降りてきた人か
人であふれるようになる。

その後ようやく到着した電車は、既に人で一杯。
乗れそうな雰囲気ではない。
それでもおばさんたちが乗ろうともがく・・・
満員電車になれていないおばさんたちは
リックを背負ったまま乗り込もうとして動けなくなる。
稲荷屋はちょっと無理かなという位置だったのだが
そこは、満員電車の乗り方には多少慣れているサラリーマンの稲荷屋。
リュックを下ろし、片手に持ち、背中から入る。
頭から乗ったのでは手足は入っても体が入らないが
背中から入って、扉の上を手で突っ張れば体は何とか車内に入る。
こんなところでこんなことが役に立つとは(笑)

前の駅でも半分くらいの人が乗れずに取り残されたそうなので
乗り込めたのはラッキーだった。
駅員は15分後に次の電車がと言っているが、15分後の電車も状況は同じだろう。

箱根湯本に着き、小田急に乗り換える。
始発駅だけに座ることができた。
急行でも1時間半もあるだけにこれは助かった。

最後の最後がこんなに大変になるとは思わなかったが
無事帰宅。
めでたしめでたし。