5月1日(日)

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朝6時半。寿山の急な斜面が見える。

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朝6時半

今日は台南を楽しむ予定。
早めに出かけたいが、ホテルの朝食は6時半から。
食事をあきらめて出かけることも考えたが、何を食べるか迷うので
結局ホテルの朝食を済ませてから出かけることに。
さっさと食べて支度して出発。
MRTに乗り7時半に高雄駅到着。

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MRT高雄駅

高雄駅そばの雄願景館は旧高雄駅舎。、
日本統治時代に建築された建築物で現在の位置へは曳き家で移動させて保存している。
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雄願景館

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台鉄高雄駅

8時の特急 自強号の切符を自販機で購入。高雄から新営193NTD
9時新営着。

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台鉄新営駅

まず向かうは、鳥山頭水庫(八田ダム)
新営からバスに乗り六甲へ向かう。39NTD
(本当は六甲ではなく、嘉南村行きのバスに乗りたかったのだが、
ホテルの朝食をとっていたら間に合わなかった。)

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新営バスターミナル

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バスターミナルの自販機。よく見ると「つめたーい」の文字

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「決定ボタンを押してください。」「おつり」等、表示が日本語。
もちろん使えるのはNTD

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バスターミナルのびみょーなクレーンゲーム。このぬいぐるみは欲しいと思うのか?

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バス内部。正面のモニターは取り外され枠だけ。

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ハイデッカータイプで、中央部に左右に降りる階段がある。
(非常口らしい。乗降は、先頭部分の階段から)

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車窓からみえた田園風景。これも鳥山頭水庫(八田ダム)の利水のおかげなのかな。

9時半発のバスに乗り、六甲までは順調だった・・・のだが・・・
10時に六甲でバスを降りると、ごみごみした町でどこに向かえばいいかもよく分からない。
鳥山頭はそれなりの地名のはずなのだが道路標識にも見当たらない。
また、タクシーも走っている気配もない。
googlemapを印刷した概略の地図は持っていたが、現在位置がわからない。
参ったなぁ。

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ここはどこなんだろう?

腕時計にコンパスがついていることを思い出し、方角の確認
手持ちの地図の方向を合わせて、鳥山頭の方向を確認。それを信じて歩くことにする。
どんどん市街地から離れ、田舎の風景になって行く。
これで方向を間違えていたら、今日一日迷子で過ごすことになるかも・・・
自慢ではないが、稲荷屋の方向音痴は筋金入り、
心配なので途中途中で人に道を聞くのだが、稲荷屋の発音も怪しいし、聞き取りもできない。
道を聞かれた方もいい迷惑。

ここで迷うとは思っていなかったので、最初は目的地の鳥山頭は
ピンインも調べておらず発音することもできない。
地図を出して「我想去這個地方」と指差すところからはじめ
現地の人の発音を聞いていて
鳥山頭の鳥は烏龍茶の鳥
頭は頭痛の頭
だとようやく気がつき、読めるようになる。
下調べ不足で、辞書も持たずに一人で歩くのは少し無謀だった。

観光客が歩くような道ではない。
周りの景色も興味はあるが、とりあえず目的地に着かなければ
ちょっと残念に思いながら、写真も撮らず進む。

こっちで言いかとの問いに、正解かどうか教えてくれればいいのだが、
親切にもこの方向に行って、その先を曲がれ等の説明をつけてくれるので
話が聞き取れず、稲荷屋は「听不(ドン)漢語 我是日本人」の連発
それでも道を教えてくれた人たちに感謝。
暑い中歩き続けて、10時半ようやく鳥山頭の方向を示す標識に出会う。

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「鳥山頭」の文字にやっと出会う。(10時半)

これでたどり着けるとほっとするが、実際に鳥山頭に着いたのは11時。
ひたすら約4キロを歩き続けた。
後で調べたら、大回りしていた様子。逆方向なら教えてくれればいいのに

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水路を渡り、その先の3号線の高架をくぐる。

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台湾の墓地は斜面にびっしりといった感じ。沖縄のお墓に近い?

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八田與一祈念区行きと書いている看板に出会ったが、近くにいた人に聞くとこれではないという。
(単に歩きなら替代道路でなくても言いという話なのかも?)

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道はきれいだけど、誰も歩いていない道

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修復・復元した旧宿舎?

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命日の5月8日に開園予定と思うのだが、間に合うのかな?

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ダムまでもう少し(11時)

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自転車で走ると気持ちよさそう。

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水路。たっぷりの水が流れている。

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水路

鳥山頭の入り口は車で来ることを前提にしていて、歩いて入るゲートはない。
車のゲートで料金を支払い入場。くたくたになりながら、ダムを歩く。

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鳥山頭水庫入り口

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入り口付近に自転車の集団。なにかのイベントらしい。そういえば今日は日曜日。

鳥山頭水庫は、日本の統治時代に八田與一技師が作ったアースフィルダム。(当時世界最大)
wikipediaに詳しいが、このダムは見てみたかった。

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給水場

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ダム。長い堰堤。

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当時日本にもなかった工作機械をアメリカから買い付けてダムを作った八田技師。
機関車と閘門の一部が展示されている。

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機関車と閘門の展示

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閘門。円弧型からするとテンターゲート?

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機関車

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日本風東屋

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八田技師の故郷、金沢から贈られたことじ灯篭

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八田與一氏像とお墓。
銅像は地元の方により、民国政府の破壊から守られ。
日本式墓は、戦後、高雄からわざわざ取り寄せた花崗岩で作られた物。


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八田技師の像のそばには、鳥山頭を世界遺産にとの看板も見える。


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アースフィルの堰堤は、内側も外側もなだらか

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中正公園の蒋介石像


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南洋桜。ほとんど散っていたが、ほんの少し残っていた花を見ることができた。

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南洋桜。当然桜ではない。
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溢洪道

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吊橋から溢洪道、ダムから水が溢れるときの通り道

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反対側

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吊橋

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天壇。中にはボードによる灌漑整備の説明。

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ダムのおかげで潤った地区

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堰堤。いろいろな石垣は時代の違いか?

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殉工碑。台湾人、日本人区別なく弔われた碑


八田技師紀念室は送水センタの上、あまり目立たない建物だった。(入場無料)
紀念室では、八田の短編ビデオが上映されていた。
八田技師のことは大体調べてきていたので、中国語でもストーリーは追える。
上映が終わってしばらく座っていると、「日本人?」と聞かれ、日本語版を上演してくれた。
東京大学といって表示されている建物は国会議事堂だったり
八田は「はった」ではなく「やだ」と発音されたりとちょっとおかしいところもあるが
分かりやすいビデオだった。


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八田技師紀念室

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送水センタ

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並圧塔

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並圧塔の横の柵。何があった場所なのだろう?

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水力発電所

台南の町へ戻ろうと思うが、来た道をまた4キロ歩くのはきつい。
入り口で警察の人がいたので、タクシーを呼びたいと話しかけてみると
入場券売り場の人に話をして、呼んでもらえることになった。
台湾の警察官は親切。

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タクシーを待つ間、「地球の歩き方」で電車の時間を確認する。
調べると、今から最寄の駅に行っても、1時間以上電車がない。
ひとつ先の駅まで行けば、待ち時間を減らせる。
タクシーで新営で行くしかないかと諦める。
実は、ここで2つの間違いを犯していた。
ひとつは腕時計のコンパス機能を使用した際、表示が日本時間になってしまったこと。
「地球の歩き方」は特急以外の電車は載っていないこと。

タクシーはメータを倒してくれない。
ぼられるのかなと、メータを倒して欲しいと言うと、
350NTD、メータを倒すともっと高くなるとの返事だった。

新営の駅に着き、時計の表示で時刻の間違いに気がつく。腕時計の時間は日本時間。1時間時差がある。
窓口で台南までの切符を買おうとするが、指定席を欲しいというと変な顔をされる。
それに56NTDと妙に安い。また、切符には2:10と書いてくれた。
「地球の歩き方」の時刻表にはない電車、指定席のない区間電車(鈍行)だった。
この電車があるのだったら、遠回りして新営に戻らなければよかった。

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駅のホームの自販機。力士飲用禁止のダイエット茶らしい。

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ようやく戻ってきた台南駅(国定古蹟)。


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台湾では自転車で移動する人も多い。さすが台湾。

既に15時、あまり時間がない。億載金城(一級古蹟)までタクシーで向かう。

億載金城は牡丹社事件以降の日本の台湾出兵に対抗して清朝が作った要塞。
四角の星形要塞は、日本にはあまりない形式なのでよく分からないが
元々こういう構造なのか、観光用の復元なのか?
観光客はたくさんいて、また当時の兵隊の格好をしたデモンストレーションもあった。
中国語なので全く内容は理解できなかったが、回りの人は笑っていた。
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億載金城

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億載金城

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億載金城

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億載金城

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億載金城

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億載金城

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億載金城

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億載金城

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億載金城


億載金城から林黙娘公園へ歩く

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なぜかマットレスがいっぱい。

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自転車レーンとバイクレーン。

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林黙娘公園では凧がたくさん。(写真は売っている人たち)

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林黙娘公園

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林黙娘公園

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漁船

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台湾では関東煮が人気なのかな?

林黙娘公園からタクシーで安平古堡(一級古蹟)へ


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タクシーを降りると安平開台天后宮。この裏手が安平古堡

安平古堡は1624年に建設された台湾で最も古い城堡、あまり原形はとどめていないが
今も残る煉瓦の城壁はとてもぶ厚く、強固だった。

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安平古堡

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資料館

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資料館にあったポスター。これってあり?

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安平古堡の碑は、元々は日本の顕彰碑

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オランダ時代のゼーランディア城址から煉瓦壁。分厚い。

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安平古堡

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安平古堡

いろいろ見たいが、時間がないので安平古堡から赤嵌楼(一級古蹟)へタクシーで移動
(急ぎたいときはタクシーがなかなかつかまらない。)

赤嵌楼に着いた時は、もう暗くなってきている。
赤嵌楼の元々の形はよく分からないが、基台部分はオランダ人が作った時代の物らしい。



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赤嵌楼

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赤嵌楼

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赤嵌楼

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赤嵌楼

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赤嵌楼文昌閣の魁星像。ちょっと変わった体勢ながら、科挙の守り神らしい
片足だけど蔵王権現ともちょっと違う。

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赤嵌楼。右手の像は鄭成功。


だんだん日が落ち、照明が入りライトアップされてくる。
高雄まで帰らないといけないので、引き上げる。

赤嵌楼から台南の駅に向かう途中、坦仔麺の店に立ち寄り夕食とする。
よく考えたら昼食べていない。お腹がすくはずだ。
店の中は小学校の教室のような机と椅子だった。

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昔の学校みたいな机

店の入り口でメニューを見て確認したのに、30分たっても放置されたまま。
おかしいなと思い。わからないけど「几点? 我的菜」と聞いてみる。
再度メニューを確認される。やはり注文されていなかったか・・・
待ちきれないのでビールも注文。

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坦仔麺

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坦仔麺の店の外にはワコールの店。漢字で書くこうなんだ。

坦仔麺でお腹も落ち着いて台南駅へ。

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台南駅

台南駅から高雄へは特急の自強号、20時16分発。
指定は取れなかったが、まあ30分程度のこと。台南−高雄は近い。
10分遅れで到着した電車は結構混んでいて座れない。
若い人も多く、高雄から台南へ遊びに行く人も多いのかな?