浅間神社巡り(135Km)





先週やってみたいと思っていた富士山巡り
梅雨入りしたものの、週末は晴れの天気予報

始発を利用しても御殿場に着くのは7時半
どのくらい時間がかかるか・・・
とりあえず御殿場の駅前のホテルを予約

先週と同じ朝5時の小田急で西へ
今回は新松田まで行き、御殿場線に乗り換え
御殿場線の車両には、もう一台輪行袋に入った自転車があった。
予定通り御殿場に7時半に到着

駅前で自転車を組み立てる。
タクシーの運転手がそばでタバコを吸いながら
こちらを見ている。
見るなとは言わないが、まだ2回目の作業
慣れてないから手際が悪い。

人の気配を感じふと後ろを見ると、
別の人が覗き込んでいる。
「工具なしで組み立てできるんだぁ」

組み立て後、何か食べたいと思うがマックしかない。
仕方がないので、朝マックして出発。
とりあえず今日泊まるホテルの前を通って場所の確認。
7時55分出発


国道138号(箱根裏街道)のなだらかな登り坂を進む。
自動車専用道になるので125cc以下、自転車、歩行者は流出するようにとの指示。
ほかの車の流れを見ながら進むと、須走の町へ
想定していたコースから外れてしまったが、浅間神社にたどり着く。


須走浅間神社 東口本宮冨士浅間神社


本殿は修理中


須走浅間神社

楼門の中には、富士山の形をした神輿もあった。
(神輿の蔵には普通の神輿もあった。)


神輿

浅間神社の隣からは富士登山須走口が延びている
本来はこの道の先に富士山が見えるのだが、今日は何も見えない曇空。

登山バスは御殿場駅からこの浅間神社で一旦停まり富士山へ向かう。
富士山に登る前に途中下車することもないので前から気になっていた。
やっと来ることができた。
バス停のある駐車場には何台かのロードバイク
篭坂峠を目指すのだろうか?


富士登山須走口

篭坂峠に近づき、坂がだんだんきつくなる。
途中、藤原光親墓の表示。
道を外れて石灯籠があるが、それ以外には特にこれといって何もない。
きっとこの先を登るのだろう。
どこまで登ればいいのかわからないので、
先を急ぐことにする。


藤原光親墓

厳しいかもと思って気合を入れていた篭坂峠
気がつくと峠に到着。
1104mとはいっても、スタート地点も高度があるためか
ヤビツ峠のような厳しさはなかった。良かった。
ここからは峠の下り。
まだスピードがコントロールできない稲荷屋は
ブレーキを多用しながら下る。


篭坂峠

山中湖到着
まだ元気


山中湖


道の駅 富士吉田着
何かイベントがあったようで、人手が多い。
着いた時には、小学生のブラスバンドが鉄腕アトムを演奏していた。
イベントには興味がないのでレーダドーム館へ

一度行ってみたいと思っていたレーダードーム館
イベントには人が多いがレーダードーム館はガラガラ
見学者より職員のほうが多いかな。

レーダ設置の歴史は、プロジェクトXなどでもおなじみなので
それほど新しい話はない。
ただ、富士山頂で使われていた実物はすばらしかった。
富士山の寒さを体験するコーナーでは
気温−5度で風速13mの風を当てることで体感−20度となる部屋があった。
寒さよりも風の強さで息苦しくなる。
どうも稲荷屋は風に弱い。

また、道路を挟んだ歴史民俗資料館も共通入場券で入ることができる。
折角なのでこちらも見学。
富士講などの富士山信仰の話などなかなか興味深い。

両館で1時間以上もかけて見学。
富士吉田市内にある御師の家も共通券で入れるらしいのだが
そこまでは時間がない。
先に進む


富士山レーダードーム館、歴史民俗資料館


富士吉田市の浅間神社
昨年、5合目から下りて来た時にも立ち寄った事もあり、2回目。


北口本宮冨士浅間神社



北口本宮冨士浅間神社

道の駅なるさわ着
ここに来るのは3回目
蕎麦を食べてお昼にする。
富士桜のソフトクリームも美味

併設の富士山博物館は休館中だった
前に来たときに見学したからいいけど・・・

富士山博物館


道の駅 なるさわに着いたころから富士山が見え始める。


富士山



道の駅を出てからも富士山が少しづつ見え始める。


富士山


なるさわを過ぎると青木ヶ原樹海
緑がきれいだが、よく見ると大きな溶岩がごろごろした中に
根を張った木々が生えている。特徴的な風景


青木ヶ原樹海


精進湖の傍を通過。


精進湖


樹海の中を走る国道
ふと気がつくと石塁入口の表示
石垣好きな稲荷屋としては、行ってみたいが
どこまで入るのだろうか?
樹海に入る格好でもないしここはあきらめて先に進む。


石塁入口


本栖湖の傍を通過


本栖湖

また曇ってきた。
富士山が隠れる

道路の気温表示は19度
晴れて気温が高くなるのも困るが
どんよりして雨が降ってきても
おかしくないような雰囲気・・・


うっすら富士山

朝霧高原を過ぎて
白糸の滝へ
みやげ物が多く、自転車をどこに止めたものかと迷う。
店のない所を選んで駐輪


白糸の滝

以前から見てみたかった
白糸の滝(幅200m、高さ20m)
(車のない稲荷屋には行きづらい場所)
滝へは階段を下りて滝の傍へ進む
この段差は滝による侵食によるものか?


白糸の滝

壁一面から染み出すように無数の滝が流れている
上流に川が存在しないと言うのがとても不思議


白糸の滝


白糸の滝の隣にある音止めの滝
落差約25m
豪快!


音止めの滝

なかなかはっきりと見ることができない富士山

浅間大社のある富士宮市内へ向けて進む。
ひたすら下り、こんなに楽でいいのだろうかと思うほど楽々。


富士山

富士宮口から登る際、バスの車窓から眺めていた浅間大社
日本国内に1300余にのぼる浅間神社の総本宮。


富士山本宮浅間大社



富士山本宮浅間大社

徳川家康によって造営された二階建ての本殿


富士山本宮浅間大社

富士山からの湧水によってできている湧玉池


富士山本宮浅間大社

富士山本宮浅間大社の絵馬


富士山本宮浅間大社


浅間大社を参拝後、御殿場を目指す。
実は、浅間大社は行くかどうか迷っていたところ。
来るのが楽だった分、登り返さなくてはならない。
(白糸の滝490m→浅間大社120m→十里木890m)
国道180号を延々と続く坂を上る。
その後、国道469号を進む。
今持参したのは登山用の地図
実は富士宮付近の詳細は載っていない。
コンビニに立ち寄っては道を確認する。
国道469号を進んでいたと思ったのに
目の前の標識が急に県道397号に変わった。
これから登りのはずなのに下っている。
5差路こ交差点にあるコンビニで確認すると
鋭角に戻る道が国道469号だった。
帰宅後Webで調べてみると、補助標識があったらしい。
細い上り坂。乗用車もすれ違えない細さ。
ここで、左ひざが痛み始める。
右足中心にこぎ、また休憩をとってなんとかしのぐが
ますますスピードは出ないし、
負荷をかけている右足までおかしくなったらと思うと不安。

いざとなったら坂を下って富士宮市に戻ろうかとも思うが
決断するなら今しかない。
折角ここまできて・・・
がんばってみることにする。

国道469号沿いの村山浅間神社

富士登山道浅間五社
・東口(須走浅間)
・御殿場口(宝暦以降)
・南口(富士宮浅間)
・河口湖(御坂浅間)
・北口(富士吉田浅間)
ではないが、2005年に100年ぶりに復元された村山登山口の基点
ばてばてながら、休憩がてら立ち寄ってみる。

村山浅間神社

国道469号沿いの高尾山?

高尾山

ひざは何とか持っているが、あまり力が入らない
このままいけるかどうか不安。
道路は立派だが、周りには木以外何もない
車はすごいスピードで通りすぎていく。

レースなら回収の車がいたりするのだろうけど 一人で好きにはしっているのだから
引き返しようもなく進むしかない。

ただひとつ気がついた。
このあたりは街路灯もない。
稲荷屋のクロスバイクには、
ヘッドライトもテールライトもつけている。
が、でもやはり日があるうちに思う。

ホテルは19時に予約していたが、
これは無理だなぁ
17時半、ホテルに電話して20時から21時くらいと変更の連絡をする。

何とかこぎ続けると前方に電波塔が見えてきた。
あれは十里木の愛鷹山登山道にあったものでは・・・
(以前に愛鷹山に登っている。)
近づくと、やはり十里木の電波塔だった。

ここまでも戻ってきたとの思いもあるが
まだまだ先は長い。
とはいえここからは下り坂
体力はセーブできるし、スピードも出る。

御殿場市内に入る。
道の回りも少しにぎやかになる。
が、どんどん暗くなっていく。

富士山

御殿場市内で国道469号を走っているつもりがいつの間にか外れてしまう。
ただ、御殿場駅に向かっているのは間違いない様子。
暗くなってはいるが、街灯もある町の中を走っているのは少し安心。
御殿場駅前を通って、19時45分ホテルになんとか到着
ホテルの前で自転車を分解
輪行袋に入れて担いでホテルに入る。

よく見るとホテルの入り口にロードバイク。
ばらさなくても良かったのか・・・

フロントには前に3人組の男性がチェックインしていた。
稲荷屋もチェックインのカードを書いていると
フロント女性から「自転車ですか?」と聞かれる。
はいと答えると「みんな自転車なんだぁ」と妙に明るい声。
なかなかいいキャラクターのひとだった。

輪行袋に入れた自転車はフロントで預かってもらえることに

ホテルの近くにはコンビにもない
ただ、ダイエーが22時まで営業している。
夕食とアルコールそして、痛み止めのクリームを購入。

地階の大浴場で汗を流していると
隣の人から声をかけられる。
「246を走ったことありますか?」
明日246を走るので状況を知っていたらと思ったのらしいのだが
いやいや稲荷屋は5月に自転車買ったばかりの初心者だから(笑)

翌朝、5時起床
チェックアウトして自転車を受け取る。
「今日はどちらかにお出かけですか?」
いえ、昨日走って今日は戻るのですと答えて御殿場駅へ
霧雨のようなかすかな雨。
5時48分の始発に乗って帰路へ
御殿場線で車窓から眺めていると雨が降っている。
最寄り駅まで帰って降っていたらどうしようかなぁ。
昨日話しかけてきた3人組はこの雨の中を走るのだろう。大変だなぁ
などと考えながら帰るが、都内は曇るだけで降ることはなかった。

8時前、無事帰宅。
とりあえずめでたしめでたし。

135kmを12時間
12時間には1時間以上かけてしまった見学の時間も含まれるので
単純に平均、時速十数キロと言うわけではないか
下りでスピードが出た気持ちもある割にはあまり早くないなぁ。
体力、漕ぐ技術共に不足していると言うことか。