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今年の富士登山

今年はなかなか梅雨が明けず、空けたと思ったら台風と
富士山にチャレンジするチャンスがない。
8月にはいってからは休日出勤も増え、気が付くともう8月も残りわずか。
20日は仕事がある。なんとか19日だけでもと富士山にチャレンジを企む。
なんとか天気も持ちそう。
と思っていた金曜日、M氏からお好み焼きを食べに行こうと誘われる。
結局お好み焼きの誘惑に負けて、下北沢でお好み焼き(当然広島風)を食べる。
酔っ払って帰ってから、荷物の準備。
目覚ましを4時にセットして就寝。(気が付くと0時を回っていた・・・)
何とか起きて4時40分に出発。(ちょっと寝不足)
途中、朝ご飯にパンでも買おうと思っていたが乗り遅れが怖くて駅に直行してしまう。
5時初の始発電車、次は6時40分に小田原で東海道本線に乗り換え
しばし電車の中でザックを抱いて居眠り、
そうは言っても座った状態でそれほど寝られる物ではない。
小田原での乗り換えは6分。
サンドイッチでも買いたいが乗り遅れたら怖いのでさっさと東海道線へ
その甲斐あって座れた。
普通電車だったがリクライニングシートで心地よい。
寝ていようと思うのだが、太平洋が綺麗で思わず景色を見てしまう(笑)
7時51分富士駅着、身延線への乗り換え時間は10分
立ち食いそばがおいしそう・・・
迷っているうちにタイミングを逃してしまい、またもや食べれずじまい・・・
(こんな調子で大丈夫かなぁ)
身延線の車窓からは部分的に雲をまとった富士山が見える。
天候はいまいちかなぁ・・・・


身延線の車窓から


車窓から目を離し、ふと車内を見ると・・・
扇風機に昔なつかしの国鉄のマークがあった。


身延線車内にて


8時19分見慣れた富士宮駅着。富士山に近づいたなぁと実感。
8時30分のバスに乗り五合目を目指す。

1時間20分のバス途中の乗り降りもなく五合目に向けて進む。
(昨年はグリーンキャンプ場で下車のできる休憩(トイレ休憩?)があったのだが
今回はちょっと長めの停車ののみで下車はなかった。)

五合目にまもなく着くというところで、バスは自転車の二人組みを抜かす
車内の登山者からは「自転車で登っているよ」と驚きの声があがる。
(物好きという点では、自転車も登山者もかわらないのだが・・・)
更に進み、あと2Kmくらいのところでバスは警備員に止められる。
路上駐車の車のために交互通行になっていたのだった。
しばらくの停車の後、五合目に到着。

時々雲がかかるが、山頂が見える。
山頂を目指したくなる・・・(無理無理!)


五合目から



五合目から(カメラの望遠で)

五合目でトイレを済ませ六合目を目指す。
六合目には昨年泊めてもらった雲海荘がある。
休憩するならそこにしようと決めていた。

とは言っても昨年1回泊まり、再度1回訪ねただけ
昨年ここに泊まったなぁと、自己満足で思えればいいかなと思って行ったのだが
雲海荘に入るなり「こんにちは」と手を振って迎えてもらえる。
こんなにたくさんの人が訪れ、2回しか来たことないのに覚えてくれた。
「おかあさん、昨年写真を持ってきてくれた人だよ」って写真のことも覚えていてくれた。
やはりここにきてよかったと思う。

ここで、やきそばお願いする。
富士宮だけにやきそばと思ったけど
水分補給を考えると失敗だったかも・・・
時間は10時、朝4時半の出発からやっとまともな食事。
忙しい仕事の合間に、ご主人も話しかけてくれる。
居心地はいいのだけど、お仕事の邪魔になりたくはないし
今日中に東京に戻ることを考えると長居はできない。
10時半出発。

八合目まで行こうか宝永山の目指すか迷うが、
八合目では終バスに間に合わないかもと迷いもあり
宝永山を目指すことにする。


雲海荘から宝永山火口はすぐ、
いったん火口に下りてそこから宝永山山頂を目指す。
昨年はガスの中でよく見えなかったが、今年はよく見渡せる。
火口からの登りは火山礫の坂道、一歩ごとにずるずると崩れなかなか先に進めない。
地道に進み宝永山の稜線(火口の縁)に出る。
宝永山の山頂まではほぼ水平
宝永山の山頂は2693m
稲荷屋の高度計では2600mを指していた。
一旦火口に下りたとはいえ、バスの着いた五合目の2380mを思うと300m程度しか登っていない。
(この後目指すのは、御殿場口1440m 1000m以上下ることになる。)


宝永山山頂(地図上では2693m)から富士山山頂を眺める。

見渡すと砂礫しかないのだが、蝶やトンボが飛んでいる。
蝶は黒、白、黄色、橙と少なくとも4種類
遮る物もなく結構風が吹くのだが、器用に蝶が飛ぶ。
蝶の餌になるものは見当たらないが、時々砂礫の中に止まる。
一体なにからエネルギーを得ているのだろう?




宝永山火口の向こうに五合目の駐車場と6合目の山小屋が見える。


五合目と六合目

宝永山の山頂には方位盤があったらしいのだが、今は残骸がのこるだけ
昨年はまだ形が残っていたのだが、今年は残骸しかないといった状態だった。
木製の柵も風の当たる面が風で削られ、自然の力を感じる。

今回は天気もそこそこいいのに人も少なく実に快適
(誰も居ないとそれはそれで気持ち悪いけど:笑)
天気がいいといってもそれなりの雲
その中で時折、ドドドンと激しい音がする。
まさか急に天気が悪くなったりするのではと心配になるが
その音の正体は自衛隊の演習
よく見ると時折赤い光が点滅している。
翌週の総合火力演習の練習なのかもしれない。


宝永山山頂

宝永山山頂から御殿場下山道に入る。
今回は山頂をからではないので、体力的にも余裕があるのか砂礫の中を飛ぶように歩く。
前日の雨が効いたのか砂埃もあまり立たず、それでいて地面も適度なクッションで快適
気持ちよく下っていると・・・突然背中が軽くなり、そしてがさがさと音がする。
振り返ると荷物が散乱している。
飛ぶように歩いていたのだが、その振動でザックのファスナーが開いたらしい。
拾い集めるが、下るに楽な坂は登るに厳しい。
荷物を回収し一息ついて改めて下り始めるが・・・
今度はザックの下のファスナーが開いていた。
同じような失敗を2回もするとは・・・
再度回収して、ファスナーを点検して再出発


結構急な斜面、カメラは水平に構えたつもりだが・・・

昨年は天気が悪く良く見えなかったのだが、今年は五合目まで見渡せる。
二つ塚も良く見えた。


二つ塚

下山道となりの登山道では、崩れる砂礫を地道に登る登山者の姿


登山者

中には走っている人も・・・
(ここは富士山駅伝のコースでもある)


登山者



砂煙をあげて下り降りる下山者




太陽電池装備の標識

フジアザミを見かけるようになる。
ここまで来るともう五合目はすぐそこ



フジアザミ




フジアザミ




富士山を振り返る

パラグライダーをしている人がいた。
飛び立とうとしているようなのだが・・・


パラグライダー


パラグライダー

御殿場の新五合目まで来ると緑が増えてくる。


ホタルブクロ(御殿場口新五合目)

新五合目に着いたときは14時直前。
なんとか14時のバスに間に合った。
御殿場の駅からは特急「あさぎり」でゆっくり帰りたいと思ったのだが
1時間もまたなくてはならない。
あきらめて普通電車で松田駅へ向かう。
幸運にも座れた。(実はちょっと疲れて頭痛が・・・)
松田で小田急線(急行)に乗り換える。
御殿場駅から合計約2時間、行きに比べれば帰りは楽だった。
明日の仕事に備えて今日は早く寝ることにする。
(この時点では平気だが、翌日から数日は筋肉痛で苦しむことになる・・・)