LOGO

昨年雨で断念した富士宮口からの富士登山

今回は、夜間登山しない方針
(やはり周りが見てみたい)
五合目に着いたところでの体慣らしの一時間が不要にするため
五合目か六合目での一泊。
ご来光がみたければ山頂でもう一泊してもいいのだが
まぁこれまで2回ご来光を拝んでいるので
これはまぁいいかと割り切ることにした。

山開きの7月1日から何時なら行けるかと企む
でも、雨っぽい・・・梅雨が明けない。
昨年の雨で断念したことが思い出される。

梅雨も明け、7月22日なら行けそうと判断
夏休みに入っているので土日は避けたいと思い
会社を午後半休を申請して、山室を予約
五合目は満室で不可、六合目の雲海荘は快くOK
よし、準備はできた。

22日は金曜日、カジュアルデーで服装は自由
山に登る格好で出社、ちょっと早めに出社してリュックを隠して知らん顔
部長から、靴をみれば(山に行くことは)わかると指摘されれる。
午前の仕事時間が終了したら隠しておいたリュック引っ張り出して
最寄の品川駅へそして新幹線に乗る
熱海駅付近で霧、天気が気になる。
新富士駅到着後、バスで富士宮口五合目へ向かう。

乗客は稲荷屋とあと一人
バスは途中、富士宮駅を経由
昨年ここからバスに乗ったときは雨だったことを思い出す。
富士宮駅で7人乗車
運転手さんは8人乗ったように思い、
人数確認、やはり合計9人で間違いと分かり出発
(変なものでも乗ったかな?)
富士宮浅間大社の側を通り五合目へ向かう
富士宮は富士山に向かってひたすら坂道の町

やがて街中を抜けて周りは木々に変わる。
時速40Kmで緑の中を進むバスは話し声もなくとても静か
みんな寝ているのか?

バスの車窓から外を見ていると一合目の看板
小さな看板だけで地味に通り過ぎる。
路線バスなのだが、途中のグリーンキャンプで10分休憩
さらにバスは五合目に向かって進む

ガスが出て視界が悪い、前回の雨を思い出す
更にバスのフロントガラスに雨が・・・
三合目を過ぎる頃もガスが晴れることはなかった。
五合目に着いてもやはりガスは晴れない。
視界が非常に悪いが、雨が降っていないのがせめてもの救い
なんとか六合目の雲階荘まで辿りつかねばならない。





五合目はガス


昨年、高度への体慣らしのため、約1時間居た五合目 今回は六合目までなので休憩はパス、さっさと六合目へ向かう。



登山口に着くもガスは晴れない。
気持ちも晴れない。



五合目は2400mかぁ・・・



登山口からほんの少し進んだところ、うっすら見えるフェンスは五合目の駐車場。
昨年ここで、五合目はどこでしょうと道を聞かれたんだよなぁ。
雨こそ降っていないものの、昨年とあまりかわらないような・・・先行き不透明



と思っていると、急に視界が晴れた。



振り返るとさっきまでのガスが嘘のように消え、五合目がはっきり見える。



どんどん視界が晴れる。これは行けるかも



と思うと、またガス
大丈夫かな?







雲海荘に到着。ここまでは昨年も来たので結構気楽。



雲海荘の寝床は、3−4人ごとに壁で区切られていた。
三角屋根の裏ではあるが、通路も確保されているし
足元も高さがあり広い。
カーテンもあるし、布団は羽根布団。
居心地のよさにびっくり
更に、空いていたので、この空間を独り占め。ラッキー



トイレはバイオトイレ
使用料は200円、宿泊の人は鍵を使うことで無料
いろいろ言われた富士山のトイレもどんどん進化している。



翌朝起きると雨
雲海荘の前を見ていると、雨具を装備したした人たちが通り過ぎていく。
(写真は稲荷屋が写りこんでいる・・・)



朝4時半から空とにらめっこ。
昨夜のうちに用意してもらっていたお弁当を食べながら待つ。
待てば海路の日和あり、6時頃には雨があがった。
また悪くならないかとちょっと不安になりつつも出発。(6時6分)
(宝永山荘と雲海荘はお隣)



振り返ると、宝永山荘の屋根が見えた。(6時26分)



天気も持ちそう。(6時26分)



新七合目が見えてきた。(6時54分)







新七合目に到着。(7時)
1時間かぁ予定では30分くらいのつもりだったのだが・・・
無理しないようにゆっくり登ろう



(7時26分)



(7時49分)



(7時58分)



元祖七合目に到着。(8時)
新七合目から1時間。ここも予定では30分くらいのつもりだったのだが・・・
無理は禁物、無理は禁物。



(8時29分)



(8時39分)







富士山八合目表口 池田館に到着。(9時)
元祖八合目から1時間。予定では30分。ここでも予定の倍かかっている・・・


ここには富士山診療所が開設されている。




八合目からは奥宮境内


山頂まではまだまだ長い道のり


池田館から振り返ると、がんばって登る人たちが
(これから稲荷屋を抜かしていく人たちともいえる)


休憩をしていると、小雨が降ってきた。
雨具を装備、天気はもってくれるのか・・・不安
(9時6分)


(9時44分)


岩だらけだけど、よく見ると岩には苔が生えているものもある。(9時56分)


鳥居の残骸?2本の柱には10円玉が押し込まれていた。(10時7分)


九合目の山室の石垣が城のように見える。(10時35分)






九合目 萬年雪山荘着(10時42分)
予定ではここに3時間位で着くはずの予定が、既に5時間近くになってしまった。
既にばてばて、山頂までたどり着けるかちょっと不安。
戻りたい気持ちもあるが、なんとかがんばることにする。


振り返ると、みな黙々と登っている。(10時45分)


見上げると・・・先は長い(10時45分)


ブルドーザ道。(10時45分)
岩場でない分登りやすそうに見える。
(実際には崩れて踏ん張りが効かないため、登りにくいと思うけど)


さて、九合目を出発(10時45分)


酸素不足で少し進むとすぐにばててしまう。(10時52分)
ちょっと進んではすぐに休憩
なかなか進めない。


残雪(11時17分)


ようやく九合五勺(11時55分)
九合目から30分と言われるのに1時間以上かかってしまった。
ここでも少し長めの休憩をとり息を整える。


振り返ると、景色が丸く見えた(12時)
出っ張っているのだろう。


まだ先は長い、そして岩が多く角度も急になっていく(12時10分)


山頂に近づくほど火山を感じさせる。(12時10分)


(12時26分)


振り返ると九合五勺の山室が見える。(12時52分)
岩だらけで非常に登りにくい
酸素不足なのか、10歩進んでは休むようなペース。


山頂に近いほど段差が厳しい(13時15分)






山頂の鳥居(13時25分)
ようやくなんとか山頂に


浅間大社奥宮(13時30分)


浅間大社奥宮(13時30分)


富士山頂郵便局(定期開設局)(13時40分)
営業時間は6:00−14:00
ぎりぎり間に合った




御殿場口に向けて下山




ガスの中を進む。


昔、富士山測候所の職員の方が交代で登るときの手すり。
登山道と違ってまっすぐ登る。
登山のプロでもない人が冬でもこれで登っていたというからすごい。





小屋の跡?








赤岩八合館


小屋の残骸?


ようやく砂走館に到着


このまま下山しても終バスに間に合うかどうかちょっと微妙
ガスで視界が効かない中、初めての砂走りは不安。
疲労も結構たまっている。
砂走館に泊まれるかどうか聞いてみると、OKとの返事。
今夜はここに泊まり明日帰宅することにする。

休憩していると・・・地震
こんなところで揺れるとは・・・
一体何処か震源なのか?
富士山噴火?東海地震??
どちらでもなかったが、交通機関は影響を受けている様子。
下山しなくてよかった。


泊まっていたのは富士山駅伝の訓練をしている自衛隊の方、数名。
よく見ると室内には駅伝の訓練で泊まった自衛隊の部隊の写真などがある。
広い室内で宿泊者は少なく、どこに泊まってもいいという。
押入れを改造したようなコーナーを一つ占拠した。


夕食はカレー。
食べ放題だが、疲れた稲荷屋はそんなには食べることができない。
自衛隊の方にはおいしい条件だろう。

夜、自衛隊の人たちの会話が聞こえた。(先輩後輩らしい)
自衛隊の装備はビニールだが、米軍はゴアテックだ・・・
何の話をしているのだか・・・

翌朝、朝食を食べて出発。


すぐ隣わらじ館、休業中?


日ノ出館、この先から砂走りが始まる。


大砂走りスタート


砂もあるが石も多く走れない。(それにしてもガスで視界がない)


小屋の残骸?


宝永山を越えて富士宮口への道。 前日、御殿場ではなくこの道で終バスの遅い富士宮に抜けることも検討した。
しかし、ガスで視界が効かないので怖くて進むことはできない。
今日は予定通り御殿場口に降りる。


石がほとんどなく、一面の砂(砂といっても粒は大きい)
視界が効かない中、ロープを頼りに駆け下りる。
どこまで走るのか分からないが、こんなに気持ちのいい下山は初めて。


駆け下りていると、何か見えてきた。


入り口が全て閉鎖された建物。あとから調べてみると環境省避難小屋らしい。


「ロープに沿って下山するように」との掲示
視界がないので、ロープしか頼るものがない。

ガスだけでなく、ちょっと小雨も降る。
カメラを出したり戻したりもちょっと面倒。






1,700mで大石茶屋。あと少し。


ガスの向こうに二ツ塚が見える。






あと800m。近づいてきたなぁ。


大石茶屋着。
冷たいものを買おうと自販機にお金を入れたが反応しない。
朝まだ早く通電していなかった様子。
代わりに販売ケースの中の1本をもらう。つめたくて気持ちいい。


大石茶屋から先は緑も多い。


大石茶屋から登山口はすぐそばだった。
鳥居を抜けて五合目到着。


バス停もまだ閉まっている。

バス停の屋根の下にテントが一張り
一人の若者が寝ていた。
昨日下山中、稲荷屋を抜かしていった人だった。
お互い相手の印象は薄いものの会話のことを覚えていて
あぁあの時のということになる。
彼は暗い中、ここまで下山してきたらしい。
学生ではないらしいのだが、ザック一つで日本中を旅しているらしい。
途中、富士山があったから登ってみたという。
計画的でないので、一番登りにくい御殿場口からの登ったらしい。
すごいなぁ

稲荷屋は準備して、気合を入れて登ったのに・・・


駐車場


日本初スキーの地。昔はスキー場もあったらしい。


登山靴は砂でどろどろ。
砂走りではスパッツは必須。


御殿場駅着