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3回目のチャレンジは天候で断念。とりえず断念の記録
(文章になっていなかったらごめんなさい。少しづつ修正予定)

(今回の登山計画などは、追記予定)

2004年8月14日三島のビジネスホテルに前泊。
近所を散歩してみると浅間神社、お詣りしておく。
テレビの天気予報では霧後雨時々雷と言っている
前線が通過するようでこのまま天気がもつこともなさそう。無理かなぁ。
とにかく明日に備えて早目に就寝

15日 朝5時にチェックアウト。
コンビニで朝食用のサンドイッチて昼食用のおむすびを買って駅へ向かう。
三島駅ではまだ雨は降っていなかったが、途中から車窓に雨の跡がつき始めた。
富士駅で身延線に乗り換え、富士宮には6時半に着く。
バスの始発は7時半1時間まで待たなくてはならない。
待っている間も雨は降り続いている
始発を待つバス停は静か
東南アジア系の外国人と兵庫の男の子が話をしている。(日本語)
他に老夫婦が二組。一組はどんな雨でも登るといっている。
果たしてどうなることやら。

バスは自然に優しい天然ガスを燃料にしたバスだった
でも発車まで20分以上もアイドリング状態、これでいいのか?

発車のアナウンスに続いて5合目は霧だが雨は降っていないとの情報
車内に安堵の声が聞こえた
とはいえ、今降っていなくても天気がよくなる要因はない。不安

バスは浅間神社の横を抜けて進む
天気がよければお詣りしてから登りたかった。
心の中で参拝

バスから見える風景は既に傾斜している。
さすが富士山の裾野の町富士宮
バスは富士山に向けて進んで行く。

町を過ぎ杉林にさしかかると斜面も急になりバスも苦しそうに走る。
だんだん霧が濃くなる・・・濃くなる・・・ちょっとひどすぎ

バスの中は静かだった。見渡すとほとんどの人が寝ている。
バスはすいているので二人がけの席で器用に横になる人まで。
まねしようとしたが無理だった。(笑)

8時半5合目に着いても濃い霧は変わらない。
富士宮口に来たのは初めて。
どっちに進めばいいかもわからない
他人の後に付いてどうにか売店にたどり着く
少し雨が降り始めてきた。
河口湖口とは違い売店は一つだけ
雨をよけられるのもここしかない
階段まで人がいっぱい。
髪がぐっしょり濡れているのは下山者だろうか
ちょうどご来光から下山した位の時間だと思う
(この天気ではご来光は無理だったと思うけど)

気が付くと、会社の携帯が「着信あり」
聞くと会社のネットワークで一部障害のアラームが出ているらしい。
まぁ、お盆の時期だし、
きっとネットワーク機器の電源を切って帰ってしまったのだろう。
日曜日なので影響なしとして、対応は月曜以降の様子を見てからにする。
富士山5合目まで仕事が追いかけてくる・・・(笑)

登るかあきらめるかまだ迷っている。
とりあえず登れる用意だけはすることにする。
バスで一気に到着したがこの5合目は既に2400m。
30分から1時間はここにいて体をならさないといけない。
お土産品を眺めていてもすぐ飽きてしまう。
雨は少し強くなってきた。
外には出られないので、売店の下の階の食堂に行ってみる。
ちょっとお腹すいたのでなにか食べることにした。
少し寒いので温かいものがいいと煮込みおでん600円を注文。
(こんにゃく、ちくわ、あげ半とちょっと寂しい内容)
この後、トイレを済ませて、雨具を用意する。
トイレは有料を思ったのだが、料金箱も記述もなかった。
富士山のトイレは問題になっているだけあって
きちんと整備されている。さすがだ。
(尾瀬のトイレはひどかった。ハエと臭いが最悪)



5合目売店前、霧がなければ雄大な景色が見えたはず・・・



息を整えて、登ってみようと思ったが・・・
霧で登り口さえわからない。
いろいろ探して、目印になったのが公衆トイレ
看板に、この上の建物はトイレで山小屋ではありませんと書いてある。
どこかの富士山紹介のウェブページで
登り始めてすぐのところにトイレがあると書いてあったのを思い出した。
ではこの道が登山道に通じている。

どうにかこうにか登り始めたが、この雨と霧による視界不良の中、
初めて来た富士宮口を登るのは無理がある。(9時半)
頭の中は何処まで行ってみようかと考え始めている。
新6合目は本当に近いのだが、気持ちの迷いを持っているため
遠く感じてしまう。
降りてくる人とはすれ違うが、登る人は少ない。
雨は結構大粒で、合羽にぼつぼつとあたってくる。
新6合目を超えたところで、手袋をした手を握ってみると、
手袋からぼたぼたと水滴が落ちる。
もうこんなに濡れてしまっている。
合羽の中は、降り込んだ雨と汗で濡れてきた。
参ったなぁと思っていると
登山道を流れる雨が、小さな流れを作っている。
小さいながらもだんだん激しくなっていく。



登山道が道でなくなっていく



これはまずいな。
下山してくる人もあまりいなくなってきた。
判断は次の山小屋についてからを考えていたが
ここで引き返そうと決め、今来た道を引き返す。(10時)
道はどんどん川になっていく。
土の部分は泥の流れになり
溶岩の部分は小さな滝のように複雑な流れを作る。
水の流れを見ていると、斜面もそこそこの角度があることがわかる。
まだ登り始めたばかりで体力も十分残っているので
それほど苦労はしないが、足元には十分注意をしながら進む。

あと少しで5合目に着くというところで
下山中の男性に話しかけられた。
売店はどのあたりですか?
売店って五合目の売店のことですか?
男性はそうだという。
何処も何も、すぐこの先だと思うのだけど・・・
まさか、道間違えた???
少しあせったが、霧で隠れた先をよく見ると
駐車場にとまったバスの屋根が見える。
すぐそこですよと男性に説明する。
100mも離れていない。
晴れていれば人に尋ねるまでもなく、嫌でも見える。
普通なら見えるすぐそばのものさえ見えない。
危ない、下山して正解だったと思った。(10時半)

食堂に入り、合羽を脱ぎあったかい缶コーヒーを買って一休み。
持ってきたコンビニのお結びを食べる。
お腹も少しすいていたが、それよりも荷物を減らしたかった。(笑)

予約していた山頂の山小屋に電話。
6合目過ぎまでは行ったものの、雨であきらめました。ごめんなさい。
キャンセル料はどうすればいいですかと聞くと
キャンセル料は取っていませんとのこと。
天候のせいとはいえ、申し訳ない限りだった。

帰りの時間を確認すると、バスは11時半に出る。
これで帰ることにしよう。
さてバス停までどうやって行こう。
バス停までは少し距離がある。
登山ではかさは役に立たないので持ってきていない。
濡れた合羽を着ても、バスで脱げるかな・・・
11時すぎに外の様子を見ると、小雨になっている。
今のうちとバス停に向かう。
既にバスは来ており、席も埋まっていた。
新富士駅までの切符を買い、バスに乗り込む。



帰り道も霧(前を走るバスさえ、うっすらとしか)



12時すぎ新富士駅に着いたものの、お盆のこの時期
新幹線はいっぱいではないかと不安になる。
切符売り場を見ると、指定席は満席グリーンには余裕がある。
こだまで時間がかかるものの、
しばらく辛抱でもしかたがないと自由席を購入。
いざ列車が到着してみると・・・
12時41分というお昼の時間帯が幸いしたのか
自由席はがらがら。ラッキー
席に座りしばらく眠り、帰途に着いた。